2020.12.10
ブレンド秘話:ブレンダー手記

製造部ブレンド担当の石川由美子です。
この度、令和2年度泡盛鑑評会「古酒の部」において品質優秀な泡盛(5社)に贈られる『沖縄県知事賞』を受賞することが出来ました。8回目3年連続の受賞であり大変うれしく思います。
また、今年から設立された品質優秀な泡盛のブレンド担当者に贈られる『泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー』も頂くことが出来ました。
始めて設立された賞を第一号で頂けたことはとても驚きましたが、自分の技術が評価されたことは大変うれしかったです。泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤーのシンボルデザインもあり賞のすごさに圧倒されております。

今回の受賞酒は23年古酒と11年古酒の二つの古酒をブレンドすることで仕上げました。
23年古酒はカラメルの香りが強く、味が穏やかで甕の風味を強く感じられる古酒で、
11年古酒は香りは控えめですが甘みと味わいがしっかりとした古酒でした。
私的には23年古酒のカラメルの甘い香りを生かしたく11年古酒をブレンド比率を検討した結果、23年古酒10.7% 11年古酒89.3%という比率になりました。
今回とても驚いたのがブレンドしたことによって2種類の原酒には感じられなかったバニラの香りが強く感じられるようになり、香りもコク深さも感じられる酒質に変化したことです。バニラとカラメルの香りがクリームブリュレの甘い香りを連想させるほどです。


もちろん長く熟成させた単一の古酒にも素晴らしい古酒はあります。しかし古酒同士をブレンドすることで新たな酒質に変化し、さらに美味しくすることができる何通りでもお酒の風味が変えられる。ブレンドはとても面白いです。
今回の受賞を受けて泡盛新聞からの取材も受けました。
こちらの記事もすごく面白いので興味のある方はぜひご覧ください。
泡盛新聞: http://awamori-news.co.jp/awamori_blender_of_the_year_2020
2020年泡盛鑑評会受賞酒「玉友 甕仕込秘蔵古酒」は
●イオンモール沖縄ライカム(北中城村)
●酒のスマイル小禄店(那覇市)でご購入いただけます。

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今後も泡盛古酒の美味しさを引き出し、お客様に喜んで頂けるよう技術を磨いていきたいと思っております。
ぜひとも弊社古酒をご堪能ください。
