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琉球王国が世界を相手に大交易を行っていた頃、様々な文化が琉球にもたらされましたが、15世紀の初め頃、南蛮酒もまた東南アジアから伝えられ、それが沖縄を代表する酒、泡盛のルーツだといわれています。琉球王国はこの時代、中国と冊封貿易を行っており、使者を歓待するためのお酒として南蛮酒が用いられていました。その後、独自の製造技術を身につけて沖縄特有の黒麹菌を用いた”泡盛”が造られるようになり、琉球の特産品として広く知られるようになりました。 |
 
 
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泡盛の大きな特徴として、新酒の味わいを芳醇な古酒(沖縄の方言でクースといいいます)の域に高める熟成のプロセスがあります。甕に満たされた泡盛は、静かにゆっくりと時を重ねて熟成の度を増し、クースならではの馥郁(ふくいく)たるうまさが生まれます。
琉球王朝時代、金庫の鍵を家来に預けても、酒蔵の鍵は主人自らが保管したといわれる程に大切にされたクース。戦前は300年も寝かせたクースがあったと伝えられています。
しかしただ酒甕に入れて貯蔵するだけでは、おいしいクースはできません。年代の古い順に一番甕、二番甕、三番甕・・・と、泡盛を貯蔵し、一番古い甕から泡盛を飲むと、二番甕から一番甕に、三番甕から二番甕にと、それぞれの甕に泡盛をつぎ足します。その昔、首里の旧家にはそれぞれ秘蔵のクースがあり、この「仕次ぎ(しつぎ)」という手法で酒質を保ちながら、代々守り継いでいたということです。
その芳醇な香りとコクは、まさに時が育み磨き上げた酒の芸術品。かつて琉球王府が酒蔵を国の宝蔵として厳しい管理下においたのも納得できます。
値千金と評されたクースの味わいは、今も沖縄の地に根強く受け継がれ、世界に通用する銘酒として広く愛されています。 |
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